児童養護施設での活動から出張理容サービスへ
ピースオブヘアーは、近鉄伏見駅近くにお店を構えるヘアーサロンです。ピースオブヘアーでは代表の赤松隆滋氏が学生時代からボランティア活動をされていたことから、2005年の開店当初から児童養護施設の入所児童を対象にカットボランティアを続けてきました。3周年を迎えた今年、さらに活動の幅を広げたいとの想いから、高齢や認知症、病気や障害などにより理・美容室に行くことができない方を対象として、自宅や施設・病院に出向く「訪問カットピース☆」を立ち上げました。その後、近隣のいくつかの高齢者福祉施設へアプローチしましたが、既に活動されている方がいて活動につながらず、どこか活動先はないかと本会への相談につながりました。
美容サービスで失業者支援
本会職員と活動先を検討する中で、高齢者や失業者を支援しているソーシャルサービス協会ワークセンターが運営する生活困窮者のための宿泊施設「ソーシャルホーム」が候補の1つにあがり、早速、施設との調整に入りました。「ソーシャルホーム」は、南区上鳥羽にある第2種社会福祉事業(法第2条第3項第8号)で、福祉事務所の紹介により日常生活能力のある要(被)保護者の男性路上生活者が入寮する施設です。施設との調整はスムーズに進み、第1回目の活動をお店の定休日にあたる11月10日(月)に実施することになりました。
活動当日
第1回目の活動日には、本会職員も取材に伺いました。必要な機材はピースオブヘアーが持ち込み、施設の一角にビニールシートを敷いてイスを置き、簡易の美容室ができあがります。この日のカット希望者は4名。カットにかかる実費は、施設が負担することとし、事前に入寮者に呼びかけ、希望者を募りました。
まずは、どのような髪型にするのかピースオブヘアーのスタッフが希望を聞き取り、霧吹きで髪を湿らせた後は、早速カットの開始です。軽快なはさみやバリカンの音が響き、約20分後にはきれいさっぱりとした髪形へと仕上がります。利用された方もすっきりとした笑顔をされていました。
「ピースオブヘアー」代表 赤松隆滋 氏のコメント 今回、京都府社会福祉協議会の職員さんからソーシャルホームでの活動の話を頂くまで生活困窮者のための宿泊施設が京都にあることを知りませんでした。この世知辛い世の中で私自身もたくさんの人達に支えられてお仕事をさせて頂いております。私達の出来る仕事が社会貢献に繋がっているなら、それはとても有意義な事だと思います。 |
(財)ソーシャルサービス協会ワークセンターのコメント すっきりした髪、明るくなった表情、毎日の暮らしにはりが生まれるそうだ。 府社協の紹介で実施したソーシャルホームでの散髪会は入所者にとても喜ばれています。わかい理容師さんのこうした巡回の活動に今後も期待します。 |
きょうと福祉パートナー事業からのコメント
景気後退を受け、有効求人倍率は低下し、雇用情勢は厳しい状態が続いています。そのような中、訪問理容サービスにより就労面接に臨む入寮者のお手伝いをするこの活動は、大変意義深いもので、まさに本業を生かした社会貢献活動と言えます。カットを終えた入寮者が一人でも多く就職先を見つけられ、自立されることを願っています。