=企業紹介=
あんじは、、京都市内に「居酒屋あんじ」を3店舗(府庁前店、烏丸六角店、麩屋町綾小路店)、「おさかなバル Tarow」、大阪市内に「すし活魚 海花」を経営する企業です。旬の活魚と農場契約の野菜が自慢で、第4回居酒屋甲子園では、府庁前店が特別賞を受賞しています。また、オーナーの中谷さんは、きょうと福祉パートナー事業でも紹介しているTSUBASU会(京都で飲食店を営む若手経営者の社会貢献グループ)の代表をされています。
=施設紹介=
京都市かしの木学園は、京都市中京区にある知的障害者通所授産施設です。45名定員で、社寺からの受注による土器(かわらけ)や土鈴、自主製品のお皿やマグカップなどの陶器の製作や、企業からの受注によるブックカバー、自主製品のコースター、暖簾、ポーチなどの縫製業務などを行っています。
京都市かしの木学園
京都市中京区西ノ京桑原町8
URL http://www.naduna.jp/kashinoki/
=取り組み紹介=
京都市かしの木学園の職員 渡邉さんは、学生時代、居酒屋あんじでアルバイトをしていました。大学卒業後、京都市かしの木学園に就職した渡邉さんは、ちょうど今から3年ほど前、居酒屋あんじの各店舗に施設で作ったお皿をプレゼントしたそうです。その後しばらくは元アルバイト店員としての交流があるのみで、特別な進展はなかったのですが、2009年夏にTSUBASU会が新風館(京都市中京区)で開催した「TSUBASU夏祭り」が現在の取り組みにつながる大きなきっかけになりました。
TSUBASU夏祭りでは、TSUBASU会の各店舗がそれぞれ自慢の飲み物や食べ物を出店する中、京都市かしの木学園も出店し、施設で作った陶器を販売しました。そこで販売されていた商品を見て、居酒屋あんじのスタッフから、これなら店舗で使う食器も作ってもらったらどうかという話になりました。最初に製作されたのは徳利。徳利の底には、京都市かしの木学園の刻印が押されています。

この徳利をきっかけに、オリジナル商品の製作は広がっていきます。烏丸六角店の5周年記念で、お客様へのプレゼントとして用意された箸置き、府庁前店で使われている取り皿、2010年あんじグランプリで優秀店に贈られた盾など、いずれも京都市かしの木学園で作られたものです。府庁前店の取り皿は、2種類の釉薬(ゆうやく)が使われており、1枚1枚、「感謝」「笑顔」「おつかれさま」「おかえり」などのメッセージが入っています。お客様からも大変好評で、お店の入り口にはこれらのお皿がディスプレイされています。
あんじの統括店長 中西さんは、今回のように取り組みが広がったのは、TSUBASU会の活動がベースになっていると話します。TSUBASU会の活動を通じて、社会貢献の理念・想いがスタッフに根付いたことで、
自然に取り組みがひろがっていったとのことです。京都市かしの木学園の商品が納品される際には、施設の利用者も一緒に納品に来てくれるそうで、「ありがとうございますという言葉や、うれしそうな姿を見て、私たちもまた元気をもらいます」と話してくださいました。
=パートナー事業からのコメント=
商業ベースの大量生産、大量販売の商品は、安価であるものの、オリジナリティやあたたかさといった点はなかなか満たすことはできません。一方、オリジナル商品は、一定のロット(発注数)が必要であったり、高額となる傾向があります。これに対して福祉施設で作られている商品は、大量生産が難しい反面、少量でもオリジナル商品、手づくり商品が製作できるという強みがあります。また、価格以上に十分な手間隙をかけたり、素材にこだわったりしています。今回のあんじのように、普段取扱っている商品やサービスの範囲で取り組めれば、地域展開型CSR活動はもっと気軽に、もっと多くの企業が取り組めるものになるのではと思います。
あんじと京都市かしの木学園とのつながりが今後も継続し、こうした提携が京都府内の各地にもっと広がっていくことを期待します。